Ashamed(恥)
惰性の連続。
なかなかの気怠さだ。
時計に目をやる。アナログな液晶板に綴られた11:38
平常通り。
起きてみたものの目的などない。秒針を貪るように時間を消費するだけ。
そんな毎日。
これと言って何かをなすことなく、ただ糞尿を垂れ流す、
なんて平和なんだろう。
しかし平和という概念が私を絞めてくる。馬鹿になれと言われているようだ。
それとなく何かに追われてるような感覚。抵抗する術などない。
助けて...助けて...
内側があげる悲鳴。それを煙草のけむりでのみ込む。
流れているから僕も流れよう、そのほうが楽だから。
助けて…助けて...
雨雲のように濁っていく。ゲリラに打ち付ける悲鳴。煙草をのむ。晴れ渡る青空。西の空を滑空するトンビ。
僕もあんな風に自由に空を飛び回ってみたいな。
しかしそんなに飛び回って何がしたい。何もできないのか、私と同じじゃないか。
納得させて鬱積を晴らす。
助けて...助けて...
轟く悲鳴。うるさいなあ、今の私じゃあどうにもできないんだよ。煙草に火をつける。
ずっと昔は分かっていたはずなんだ、だけど、どうして??
助けて...助けて...
解脱。施錠。鍵を投げ捨てる。否定、否定、否定、了解。
なかなかの気怠さだ。
時計に目をやる。アナログな液晶板に綴られた11:38
平常通り。
今日も流れよう、
そのほうが僕も楽だから。